2016年 03月 28日
孫娘よ 自分の目指す道を進め!
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私のたった一人の孫が、この春医療関係の専門学校を卒業して、福岡県内の病院に入職して社会人となる。社会人として旨くやっていけるだろうかと一抹の不安はあるが、自分の目指す道を進む孫娘にエールを送るぐらいしか、私にはできない。何より寂しいのは六年間一緒に住んでいた彼女が、遠く家を離れて去っていくことである。どうか元気で、自分が選んだ道をしっかりと歩んで行って欲しいと願うのみである。
思えば、彼女が在学中の高校に通学するのにより都合の良い祖父母の住む我が家へ越してきたのは、高校二年生に上がる春であった。老夫婦だけの家にティーンエイジの家人が増えたのは、明るく嬉しいことであった。妻も我が子以上の可愛がりようで、早朝から弁当を作り二年間、高校生を育て上げた。その妻が楽しみにしていた孫娘の上級学校の合格発表を見る前に急逝してしまった。その時の彼女の嘆きようは、可哀想な程であった。無論五〇年近く連れ添った最愛の妻を亡くした私の悲しみも一入ではなかったが、彼女が同居してくれていたことで寂しさを紛らわすことが出来た。妻亡き後の四年間は、私が弁当作り、駅までの送り迎え、家事一切を引き受けた。彼女にとって四年間の医療関係の勉学はとても辛いもののようであったが、歯を食い縛って頑張ってくれた。卒業試験・国家試験と難関を乗り越えての社会人としてのスタートである。幼くして愛別離苦を経験した彼女が、慣れ親しんだ友達とも別れいよいよ一人で生きていく。孫娘よ、また新しい友を得て目指す道を求めて元気に暮らしておくれ。
じいちゃんもあなたのことを一日も忘れることなく、これからは時々あなたに会えることを何よりの楽しみとしながら、生きていくことにしよう。
by nakathan
| 2016-03-28 22:28
| ファミリー
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